サイドFIREとは?概念や具体的5ステップを徹底解説【早く仕事を辞めたい方必見】

  • サイドFIREってどんな考え方?
  • FIREとサイドFIREの違いは?
  • 資産がどれくらいあればサイドFIREできるの?

こんなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?

この記事では

  • サイドFIREとはなにか
  • サイドFIREの魅力
  • サイドFIREを達成する方法

について解説します。

先に本記事の結論を申し上げておきましょう。

サイドFIREとは「資産からの所得と副業などの収入で生活費をまかなえるようになることで、本業を早期に退職して自由な時間を手に入れる」という考え方、概念を言います。

このサイドFIREは「会社を早期退職して、自由な人生を歩みたい」人の最適解と言えるでしょう。

私自信もサイドFIREという概念は「何となく聞いたことはあるけど、よくわからないなぁ」という程度の認識でした。

しかし、その内容を理解したら「嫌いな会社を辞められるかもしれない!」と感動したのを今でも覚えています。

ゆざわやよい
ゆざわやよい

この記事を書いている私は

・28歳、某大手企業の正社員
・本業の傍ら、Webライターとしても活動
・2020年12月より投資も開始
・32歳までにサイドFIRE達成を目標

こんな感じの人です。

「サイドFIREってなに?」という状態から「サイドFIREを私も達成して自由な人生を歩みたい」と思えるような記事を書いたので、ぜひ最後までお読みください。

サイドFIREとは?【会社員生活とおさらばできる】

冒頭でも述べましたが、サイドFIREとは

「資産からの所得と副業などの少労働による収入で生活費をまかない、本業を早期に退職して自由な時間を手に入れる」

という概念です。
セミリタイアとも言いますね。

サイドFIREは元々あるFIREという考え方から派生したものという位置づけになります。


FIREとは、Financial Independence, Retire Early の頭文字を組み合わせた言葉です。
日本語に訳すと「経済的自立、早期リタイア」という意味になります。


FIREとは経済的自立を不動産や株式などの資産からの収入のみで、生活費をまかなえる状態と定めて

「経済的自立を達成している状態で仕事を早期に辞めて自由な時間を手に入れるという」

考え方を言います。
このFIREの考え方は2010年代のアメリカから生まれ、世界的に広まりました。


ここまで聞いても

悩める人
悩める人

FIREとサイドFIREって似てるからよくわからない……

悩める人2
悩める人2

FIREとサイドFIREの違いはどこにあるの?

という声が聞こえてきそうですね。

次の章でFIREとサイドFIREの違いについて説明していきますね。

FIREとサイドFIREの違いとは?

「FIREとサイドFIREの違いは一体何なのでしょうか?」

簡単に説明すると、

資産からの所得ですべての生活費をまかなうのか、資産からの所得+少しの労働でまかなうのか

ということです。

FIREの考え方

FIREの経済的自立 = 不動産や株式などからの資産所得ですべての生活費をまかなう

サイドFIREの考え方

サイドFIREの経済的自立 = 不動産や株式などからの資産所得 + 少しの労働からの収入

サイドFIREの考え方により、FIREを達成するまでの大きなハードルの一つであった

「生活費をまかなえるくらいの資産所得をつくるのが難しい」

という課題が、大きく改善されました。

サイドFIREは「会社を早期に退職して、時間的自由を手に入れたい」と考えている方にとって、最適解と言えます。

なぜそんなことが言えるのか、次章から解説していきます。

サイドFIREの3つの魅力とは?

前章では「会社を辞めて、時間の自由を手に入れたい」とお考えの方にとって、サイドFIREが最適であると述べました。

ここではFIREと比較したサイドFIREの魅力について3つ解説していきます。

【サイドFIREの魅力①】必要資金が少なくて済む

サイドFIREの1つ目の魅力は、少しの労働を受け入れることで、資産所得を得るために必要な資金が少なくて済むという点です。

サイドFIREを目指す場合は、多少の労働から得られる収入によって生活費をまかなえるので、その分必要な資金は減るからです。

例として、月の生活費が15万円かかる人の場合を考えてみましょう。

この人の年間生活費は

15万円 × 12ヶ月 = 180万円

ですね。

完全なFIREを達成するためには、180万円分の資産所得を得る必要があります。

一方で、サイドFIREを達成するために、少しの労働で月5万円の収入を得る場合を想定してみましょう。

この場合の資産所得は120万円必要となります。

これらの資産所得を得るために、必要な資金を計算してみます。

投資信託などで、税引き後4%程度の平均的な利回りが期待できる商品に投資した場合、それぞれ

180万円 / 0.04 = 4,500万円

120万円 / 0.04 = 3,000万円

の資金が必要になります。

FIRE達成に比べ、サイドFIREでは2/3の資金で済む計算ですね。
2/3で済むとしても、決して簡単に用意できる金額ではないですよね。

しかし経済的自立を果たすための大きなハードルの一つである、必要な資金が少なくて済む点が、FIREに比べたサイドFIREの魅力と言えるでしょう。

【サイドFIREの魅力②】短期間で達成可能

サイドFIREの魅力の2つ目は、短期間で達成が可能であるという点です。

FIRE達成を目指す場合に比べて、サイドFIREは比較的短期間で達成が可能です。

経済的自立に必要な資金量が少なくて済むということは、必然的にそれが貯まるまでの期間が短くなるからですね。
サイドFIREの魅力①で紹介した例と同じように、月の生活費が15万円かかる人の場合を考えてみましょう。

FIREを目指す場合の、必要資金は4,500万円。
一方サイドFIREを目指す場合の必要資金は、3,000万円です。

年間150万円を投資に回すと仮定すると、必要な期間は

FIREを目指す場合:30年
サイドFIREを目指す場合:20年

となります。

サイドFIREを目指す場合は、FIREを目指す場合に比べて達成するまでの期間が短くなるのは、とても大きなメリットと言えるでしょう。

【サイドFIREの魅力③】社会とのつながりを保てる

サイドFIREの魅力の3つ目は、社会とのつながりを保ち続けられるという点です。

FIREを達成して仕事を早期に引退すると、社会とのつながりが無くなってしまいます。
サイドFIREの場合は達成後も多少の労働を行うことになるので、社会とのつながりを保ち続けることができます。

実際に、すでにFIREを達成した人の中には

「働かないと生きている実感が得られず、結局働いている」

という人もいます。

人間は社会的な生き物と言われており、人や社会とのつながりは豊かな人生を送る上で必要だと思います。
フルタイムではないにしろ働くことにより社会とのつながりを保ち続けられるのは、サイドFIREの魅力ですよね。

このようにサイドFIREは、FIREに比べて低資金で短期間で達成できる可能性があるなどの点で魅力があります。

今回は一例での解説でしたので、具体的なイメージがしづらいですよね。
そこで次章では実践的なモデルケースを紹介していきます。

サイドFIREのモデルケースを4種類紹介

この章ではサイドFIREの具体例を4つ紹介します。

前提条件は

  • 月々の必要生活費
  • 副業でいくら稼ぐか

の2点となります。
これにより必要な資金量と期間が決まります。

先に結論から述べますが、生活費、副業収入別の必要資金及び期間は以下の表の通りとなります。

必要な資金量必要な期間
例①:必要生活費15万円、副業収入5万円の場合3,000万円20年
例②:必要生活費15万円、副業収入10万円の場合1,500万円10年
例③:必要生活費20万円、副業収入5万円の場合4,500万円30年
例④:必要生活費20万円、副業収入10万円の場合3,000万円20年

なお資産の投資先からの利回りは平均的数字である、税引き後4%で計算し、年間150万円を投資に回すことができる場合を考えます。

【サイドFIREの例①】必要生活費15万円、副業収入5万円

前章で紹介した例を再度紹介します。
この場合の年間生活費は

15万円 × 12ヶ月 = 180万円

ですね。

副業収入は

5万円 × 12ヶ月 = 60万円

となり、必要な資産からの収入は120万円となります。

120万円を資産から得ると考え、必要な資金量と期間を計算してみます。

120万円 / 0.04 = 3,000万円
3,000万円 / 150万円/年 = 20年

20年間をかけて3,000万円を貯めることで資産からの収入10万円/月が達成できます。

【サイドFIREの例②】必要生活費15万円、副業収入10万円

先ほど紹介した例の副業収入を増やしたバージョンですね。
この場合の年間生活費は180万円、副業収入は

10万円 × 12ヶ月 = 120万円

となります。

残りの60万円を資産からの収入に頼ることを想定すると必要資金と期間は

60万円 / 0.04 = 1,500万円
1,500万円 / 150万円/年 = 10年

です。

例①で紹介した事例に比べ資金量も期間も半分で済む計算になりますね。

【サイドFIREの例③】必要生活費20万円、副業収入5万円

続いて月間の生活費20万円、副業収入5万円の場合を考えます。
必要な年間生活費は

20万円 × 12ヶ月 = 240万円

です。

副業収入は年間60万円であり、残りの180万円を資産からの収入でまかなうことを考えます。

180万円 / 0.04 = 4,500万円
4,500万円 / 150万円/年 = 30年

の資金量と期間が必要になります。
この金額、期間は少し非現実的ではないでしょうか。

【サイドFIREの例④】必要生活費20万円、副業収入10万円

必要な月間生活費20万円、副業収入で月10万円を得られる場合にはどうでしょう。
年間生活費は例③と同様240万円、副業収入は

10万円 × 12ヶ月 = 120万円

ですね。

残りの120万円を得るのに必要な資金量と期間は

120万円 / 0.04 = 3,000万円
3,000万円 / 150万円/年 = 20年

例①で紹介したパターンと同様の資金量、期間が必要になることがわかりますね。

以上4種類の例を紹介しました。
現実的なのは以下の2種類でしょうか。

必要生活費15万円、副業収入5万円のパターン【例①】
必要生活費15万円、副業収入10万円のパターン【例②】

いずれにしても大切なのは「必要生活費は下げること」と「副業収入を上げること」です。

まずは自分が自分らしく生きていくのに必要な生活費を考えて、副業収入を5〜10万円得ることを想定して必要な資金を計算してみましょう。

次の章で筆者自身の事例も含めて、サイドFIRE達成までの具体的な手順を解説します。

サイドFIRE達成までの具体的な5つの手順とは?

実際にサイドFIREを目指す私の事例を紹介しながら、サイドFIRE達成までの手順を説明していきます。

【ステップ①】必要な生活費を洗い出す

まずは必要な生活費を洗い出していきましょう。
みんなそれぞれの境遇や考え方があって当たり前なので、自分が納得する金額を決めるのがおすすめです。

仕事辞めたい人
仕事辞めたい人

できるだけ早く会社を辞めたいので生活費10万円で生活する

贅沢もしたい人
贅沢もしたい人

サイドFIREは目指すけどある程度の贅沢もしたいので生活費は月25万円かかる

などでも大丈夫。

ただし、自分が満足できる生活が送れるレベルというのを意識しましょう。
切り詰めてギリギリの生活をしても心が貧しくなり、サイドFIRE本来の目的である「豊かに生きる」ことができなくなってしまいます。

逆に贅沢をしすぎて浪費をしてしまうと「なかなか資金がたまらない」ということになりかねません。

ゆざわやよい
ゆざわやよい

ちなみに私はできるだけ早く本業を辞めるという目標があり、独身の一人暮らし(地方在住)です。
少ない生活費でも十分暮らしていけるので月15万円という金額に設定しました。
これで足りない場合は副業収入を多く稼ぐことで対応しようと考えています。

【ステップ②】副業でいくら稼ぐかを決める

次に副業でいくら稼ぐかを決めましょう。
この金額がサイドFIREを達成までに必要な期間や資金量を左右します。

例えば

副業で稼ぐ人
副業で稼ぐ人

最初は最低5万円を稼いでどんどん投資に回す

副業でもっと稼ぐ人
副業でもっと稼ぐ人

サイドFIRE達成する頃には副業のスキルも向上しているので、最低10万円を稼いで生活費の足しにする

といった考えなどですね。

今から副業をはじめて経験を積んでいけば、10万円以上も稼げるようになるので少しずつ始めるのがおすすめです。

ゆざわやよい
ゆざわやよい

私の場合は、現在Webライターとして活動しています。
Webライターってどんな仕事なの?
という方に向けて、以下の記事でWebライターの仕事内容について解説しています。
是非一度ご覧ください。

Webライターとは?仕事内容や魅力、仕事の取り方を現役ライターが徹底解説します!

【ステップ③】稼いだお金の投資先を決める

資産からの所得を得るために、稼いだお金の投資先を決めて投資利回りを考えていきましょう。
投資先を間違ってしまうと

「新たなお金を生み出してくれない」
「だんだん資産が減っていく」

などということにつながってしまう可能性があります。

おすすめの投資は「インデックス投資」です。

インデックス投資とは、株価指数などの市場の値動きに連動した動きをすることを目指した商品に投資する手法のこと。

株価指数とは、代表的なものでいうと

  • 日経平均株価:日経新聞が選定する日本企業225社の平均株価指数
  • TOPIX:東証一部に上場している全銘柄を対象とした平均株価指数
  • S&P500:ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している代表的な500社の平均株価指数
  • NYダウ:アメリカのダウ・ジョーンズ社が選定する米国企業30社の平均株価指数

などですね。

世界経済は長期的に見て今後も伸びていくだろうという考えに基づいて、アメリカなどの株価指数に連動する商品に投資することで、リターンを得られる可能性が高いと予想できます。

過去の知見などから優良なインデックス投資では年間4〜5%のリターンが期待できるとされており、これがインデックス投資をおすすめする理由です。

具体的な投資先は

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI・V・S&P500

などがおすすめです。

ここで私の投資戦略について少しだけ解説しておきます。
私の投資戦略は主に以下の2つです。

  • インデックス投資(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))
  • FX(資産運用型手動トラリピ)

「資産運用にFX?」と思った方も多いと思います。

私がやっている「資産運用型手動トラリピ」については別記事で解説しますね。
軽く説明すると「資産運用型手動トラリピ」とは、FXの特性であるレンジ相場(一定の場所を行ったり来たりする相場)を活用して注文をトラップのように敷き詰める手法です。

資産を失うリスクを最大限まで下げて運用することで、資産運用としてFXを活用しています。
私の「資産運用型手動トラリピ」では年間リターン10%以上を狙っています。

【ステップ④】ステップ①、②、③から必要資金と期間を計算する

ステップ①、②、③からサイドFIREを達成するために必要な資金量を計算します。
前章で解説したモデルケースをもとに必要資金を割り出して、自分なりのゴールを定めましょう。

多くの方は2〜3,000万円くらいとなるでしょうか。
このステップで自分が

  • いくらの資産が必要なのか
  • 年間いくらお金を投資に回すことができるのか
  • サイドFIRE達成まで何年かかるのか

をはっきりと認識しましょう。
この数字が目標となり日々の仕事を頑張る糧になります。

ゆざわやよい
ゆざわやよい

私は32歳の誕生日までに、1,500万円を貯めることを目標として頑張っています!

【ステップ⑤】ひたすら稼いでひたすら投資する

最後のステップは、ひたすら稼いでひたすら投資に回すことです。
ステップ④で決めた目標の金額を1日でも早く貯めるために、頑張っていきましょう。

副業は経験を重ねるごとに、どんどんとスキルが身につきます。
副業で本業を超える収入を得られるようになれば

本業を辞めて副業をメインでスケールしていく
どちらも並行して入金力を高める

といった選択肢も持つことができるようになります。

しかし先が遠く、目標を見失ってしまうこともあるかもしれませんね。
そんなときは目標を3ヶ月単位ごとに細分化して、どれくらい達成できているかなどを確認しながらゲーム感覚で取り組んでみるのもおすすめです。

まとめ:サイドFIREは早期退職への最短ルート

この記事では「サイドFIREとはどんな考え方で、どうすればサイドFIREを達成できるの?」という疑問にお答えしました。
あらためて記事の内容をまとめると

・サイドFIREとは「資産からの収入+少しの労働収入」によって経済的自立を達成して  早期退職をするという考え方。

・FIREと比べたサイドFIREの魅力は次の3つ

 ①:少ない資金で達成可能

 ②:短い期間で達成可能

 ③:社会とのつながりを保てる

・サイドFIRE達成に向けた手順は以下の5ステップ

 ①:必要生活費を洗い出す

 ②:副業でいくら稼ぐか決める

 ③:投資先を決める

 ④:必要資金と期間を決める

 ⑤:ひたすら稼いでひたすら投資する

ということです。

仕事を早期に退職したいと考えている人にとって、FIREやサイドFIREはとても魅力的ですよね。
特にサイドFIREは早く本業の仕事を辞めたい方にとって最適解といえるのではないでしょうか?

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